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2022年1月18日 (火)

富里南中新聞記者体験(インタビュー:朝日学生新聞社・植田幸司さん)

2021年11月18日、富里南中学校・新聞記者体験のオンラインインタビュー、
こちらのグループは、朝日学生新聞社・企画担当部長の植田幸司さんにお話しを聞きました。

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中学生記者)富里南中学校の2年生です。よろしくお願いします。

植田さん)先ほど資料を送らせてもらったので、共有してご説明します。まず、これが私、植田の経歴です。朝日小学生新聞、中高生新聞を作っている朝日学生新聞社という所にいます。
 次に、これが朝日新聞のお店で扱っている新聞です。朝日小学生新聞とか中高生新聞とか、当然朝日新聞、大人の新聞ですね。その下にあるのが日刊スポーツというスポーツ紙です。
 次が、新聞社のお仕事。皆さん多分最初に思いつくのは記者の仕事だと思うんですけども、こういうの見た事あるかな。こういう記者会見してる場所。見たことある人いますか? 手をあげていただけますか? ここに八村塁選手っていうあのバスケットボールのNBAに行ってる人が日本に帰ってきての記者会見の模様とかこういったのが記者のお仕事ですね。で、記者会見だけじゃなくて色々な場所へ行ってお話を聞いて、それで自分で記事を書いて紙面にするっていうのがお仕事です。
 その次が、記者の必需品。パソコンとか、携帯電話とか、ICレコーダーとか、カメラとか、こういった物が必需品です。お話を聞いて、その聞いたことを正確に書かないと取材相手を困らせてしまうことになりますし、その人が悪者になったりしてしまいますので、嘘とか偽りは一切ダメなので、きちんと事実を書くというのが記者の仕事の基本です。 
 その次が、これは朝日新聞社の社内の様子です。朝日小学生新聞とか中高生新聞を作っているのはまた別の所なんですけども、わかりやすいように、今回は朝日新聞の社内の様子ですね。取材記者が取材から帰ってきて、じゃあ明日の朝刊どれにしようかと選んでいたりとかいう場面ですね。記者の人たちがパソコンで記事を書いて、それでデスクっていう人が記事をチェックして、それを校閲っていう人が誤字、間違っている字とか数字の間違いとかを探します。で、ここが一番記者の仕事の中で面白い所でもあるし、気をつかわなくちゃいけない所という感じです。こういった場面見た事ありますか? 多分あると思うんですけど、それが記者の面白さといった所だと思います。
 次ですが、これが大切な所ですね。新聞を印刷する所です。これは東京の築地という所にある朝日新聞の東京本社の1階かな。新聞を印刷するのは輪転機。この輪転機という大きな印刷機で新聞の印刷をします。ちょっと正確な数字はわからないんだけど、1時間に何万部という新聞を印刷出来るすごい高性能な機械になります。
 そして最後ですね。ちょっと駆け足になっちゃいますけど、これが一番大事な所でして、新聞社っていうとどうしても記事を書いたりとか取材をしたりとかという所が目立ちますけれど、実はここが一番大事でして、新聞というのは紙に印刷して読者の皆さんの家に届けるので、ここが止まってしまうともういくら新聞を作った所で読者の皆さんの手元に届かないので、実はここが1番大変です。で、例えば最近は大雨が降ったりとか、地震があったりとか、大雪が降ったりとか、そういったことは最近多いですよね。多分皆さんが住んでる千葉県辺りも大雨が降ったりとか、この間は台風もありましたけれども、あんな日でも新聞販売店の皆さんは新聞を届けています。朝日新聞の場合はASA、英語で朝日新聞サービスアンカーっていう名前なんですが、そこの皆さんが1部1部皆さんのご家庭に届けています。なので、もうここがダメだと新聞社はダメなので、最後の砦というか一番大切な所です。で、例えば雨の日なんかビニール袋に梱包して届けたりとかそういった細かい配慮もしてるので、新聞が濡れちゃうともう読み物になりませんので、実は新聞販売店・新聞屋さんはそういった細かい心遣いをしてくれてるということですね。街で見かけることもあると思うんですけども、凄く大変で重要なお仕事です。ちょっと駆け足になっちゃったけど、この資料は先程メールで送らせてもらったので、プリントアウトでもして使って下さい。それが一番わかりやすいと思います。
 では、時間もないので、皆さん何か質問ありますか? 何でも良いですよ。

記者)学生に向けて新聞を作られている中で、一般の新聞と何か違う点はありますか?

植田さん)そうですね。先程ちょっとパワポの資料でもお見せしましたが、朝日小学生新聞と朝日中高生新聞とあって、まさに皆さんが読むのは朝日中高生新聞ですけど、小学生新聞も中高生新聞も実際大人の新聞書くよりも凄く難しくて、例えば小学生新聞に「習志野隕石」という記事がありますが、これも皆さんの近くで起きた出来事ですけれども、右にある大人の新聞と比べてみると写真が大きかったり、図が大きかったり、大人の新聞よりもわかりやすくしなくちゃいけないというのがありますので、その分記事が入る分量が少なくなってしまう。そこが難しい所で、実は記事を長く書くのはそんなに難しくないんですけども、大人の新聞と同じような内容を短く書くというのはすごく大変で、だから朝日新聞をいつも書いている人が朝日小学生新聞に来たりすると、そういった人はなかなか書けない。内容を変えず、短く書くというのはすごく難しいことなので、そこが一番大変な所です。
 あとは、子どもたちが相手なので、写真とか、図とかグラフとか、そういったものを入れなくちゃいけない。何か大きな事件が起こった時もただ文字だけで入れるんじゃなくて、そういった図とか写真とかも一緒に並行して作るので、そういった所が大変な所です。

記者)ありがとうございます。では、原稿を書く時に気をつけていることは何ですか?

植田さん)原稿を書く時に気をつけるのはさっきも言ったけれど、難しく書くっていうのは実は簡単なんだけど、本当に簡単に書くということ。理想としてはお喋りしてるように書くっていうのが一番大事です。記者の人たちって難しく書きたがる、実は。だけど、本当に小学生の皆さんとか中学生の皆さんにお喋りするように簡単に書くっていうのはすごく難しい所でもあり、やり甲斐がある所でもあります。だから記者の人たちは自分が物事をわかっていないとなかなか子どもたちに伝えることは出来ないので、大人の新聞記者以上に勉強しなくちゃいけないっていう所があります。これでわかったかな、大丈夫?

記者)自分のやってきた中で一番難しかったことは何ですか?

植田さん)あんまり良い話じゃないんだけど、小学生新聞とか中高生新聞とかでもやっぱりイジメの話とか、たまに殺人事件の話とか取材することもあったのですが、難しいというか嫌なんだけど取材しなくちゃいけないというのが例えばそういう感じかな。皆の学校でも、イジメはないかも知れないけれども、やっぱり嫌な気持ちになった時は嫌な気持ち、こういったことには嫌な気持ちになったりとか、「ちょっとあいつむかつくな」とかいったことは日常生活であると思うんですけれども、それがエスカレートしてしまってイジメになって、例えば自殺未遂をしちゃったとかそんなことも全国であったりするので、そういった時に取材を進めるのはあまり嬉しくないというか嫌だなと思う時、大変だなと思う時ですね。  
 あとは、皆さんが何歳の時だろう。今から10年前だけど、東日本大震災ってありましたね、2011年。そういった災害の時も朝小の記者も取材に行くんですけど、そういった所で避難所の人達に話を聞かなくちゃいけないという場面もあって、そういった人たちから「東京からきて何言ってるんだ」という風に言われることもあったし、だけど話を聞かなくちゃいけない場面でもあったので、そういう所が大変かな。災害とか悲しい事件があったりした時には大変かなと思います。

記者)ありがとうございました。

植田さん)はい、ありがとうございます。良い質問ですね。次は? 良いよ、何でも聞いて良いよ。

記者)何でこの仕事を選んだんですか?

植田さん)何でこの仕事を選んだか? それ簡単。別に新聞社に入りたいとか思っていたわけではなくて、私は他の業界から転職してきました。証券会社っていう所に最初いたんだけど、たまたま子ども向けの新聞社が募集をしてるって聞いて入った。もうそれだけ。新聞社に学生の時から入りたかったとか、皆さんと同じように中学生の時から何としても新聞社に入って記者になろうなんて一切考えていなかった。だけど案外そんなものです。
 だから、よくお父さんとかお母さんから「お前将来やりたいものあるのか?」みたいなこと聞かれたことない? 皆。あるでしょ? だけど、問題ない。人生、勝手に回って行くので。何でかっていうと、運だよね。運というか、好奇心を持って何か色々なことに首を突っ込んでおくと自分のやりたいものにぶつかる、そんなものだと思います。だから特別かっこいい理由があるわけじゃなくて、たまたま色んなものに首を突っ込んでいたら何となく自分に合っているものに巡り会えたっていうのが、正直な所です。

記者)植田さんが初めて取材をした時は、どんな内容でしたか?

植田さん)取材? 僕の場合はヘビーな所というか重い所に行かされることが結構多くて、例えば皆まだ生まれてないと思うんだけど新潟県の中越地震とか、あとは東日本大震災もそう。東日本大震災の取材では、死体が転がっている現場とか、そういう所にも行きました。「行かせて下さい」と言って行ったのですが、最初から災害現場とかそういう所へ行きました。
 あとはスポーツですね。スポーツはずっと取材も長くて、記者だった頃はちょっと前の話なので、皆が知ってるかどうか。例えば水泳の北島康介選手とか、サッカーの本田圭佑選手とか。スポーツ選手は野球選手にお話を聞く機会が結構ありました。新庄選手なんかもお話を聞いたことがあります。あとは、鎌ヶ谷に日本ハムの二軍の球場があるの知ってる? この前引退しちゃったけど、そこにいた斎藤佑樹選手、知ってるかな? 昔ハンカチ王子って言われていた、甲子園でハンカチ握りながらプレーしていた選手です。その人が大学時代に取材させてもらったりとか、スポーツ選手が多いかな。スポーツ選手は結構沢山います。

記者)ありがとうございます。

植田さん)取材してみると、見た目と中身が全然違う人もいっぱいいるし、会ってみたら凄い人もいるし、会ってみたらこんな人なんかすぐに嫌いになっちゃうみたいな人も結構、それはいっぱいいます。芸能人も結構いっぱいいます。見た目怖そうなんだけどすごく優しい人とか、テレビでは笑顔なんだけど取材の時は喋らないとか、結構そういう人はいます。 

記者)ありがとうございます。

植田さん)良いですよ、どんどん質問していただいて。皆は今回、何で新聞社のお仕事やってみたいって思ったの? 

記者)職場体験の事業所の中にNISって書いてあって、最初あまり仕事内容とか知らない事業所だなと思ったので選びました。

植田さん)あ、そうなんだ。じゃあ新聞社のお仕事っていうのは最初知らなかったんだ。

記者)一応聞いていて気になったので、選びました。

植田さん)そういうことなのね。他の人たちはどうですか? インタビュー先も、順天堂大学とか、博物館さんとかそういった取材もあったんですよね。

記者)そうです。

植田さん)ちなみに1番前に座っている白いマスクをしてる女の子、あなたはなぜ今回このグループに参加したんですか?

記者)たまたまです。

植田さん)そういうものなんだよね(笑)。たまたまなんだ。そうそうそう。でもそういうことなんだよ。で、皆新聞読んでる? 家で。読んでない? 例えばインターネットだったら皆、自分の興味があるものしか検索しないでしょ。だけど新聞読んだりとか、人に会ったりしてると意外な出会いがあったりする。ネットばっかりやってると自分の好きなものにしか出会えないけど、人に会ったり、新聞読んだり、本を読んでいると、意外な出会いがある。でも先ほどの彼女の判断は凄いことで、「たまたま」っていうぐらいが実は一番うまく転がっていくのかも知れない。そんなものです。
 実はうちにも中学3年生の息子がいます。今年受験で大変なんだけど、彼はこれまで新聞を読んでこなかった。けれど多分高校受験で新聞、ニュースとか調べたりっていうのかな、出たりするので、あと、期末試験とか中間テストとかにも時事問題が出てくるので、今一生懸命新聞を読んでいます。やっと社会の入り口というか、少しずつ大人になってきたという感じかな。だから皆さんも機会があれば新聞を読んで下さい。

記者)植田さん、沢山お話を聞かせてくれてありがとうございます。

植田さん)はい、ありがとうございます。冒頭、なかなかネットが繋がりにくくてごめんなさい。先ほどお渡しした資料がありますので、それを読んでいただいて、これからの勉強に役立てて下さい。またチャンスがあったら学校の方にも伺いたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。では、今日はこれで終わりで良いですか?

記者)どうもありがとうございました。

植田さん)皆さんありがとうござました、お疲れ様でした。また会う日まで。

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